基本情報技術者試験とは
基本情報技術者試験とは、基本的な情報処理知識を持ち、プログラマーやシステムエンジニアとして、IT業界で働くための、一定の能力を有していることを証明する、経済産業省が認定している国家資格です。
基本情報技術者試験の企業における評価
基本情報技術者資格を持っていることで、就職・転職が決定的になるわけではありません。
ですが、採用の確率が高まることは事実です。
基本情報技術者資格取得者は、大企業において、昇進や人事配置で優遇されることもあります。
また、社内での資格手当の相場は5,000円~10,000円とされており、
合格報奨金は20,000円~100,000円が相場となっています。
基本情報技術者試験の試験内容について
基本情報技術者試験は、以下のように、午前試験と午後試験に分かれており、両試験とも150分の試験時間となっていますが、出題形式は午前と午後で、それぞれ異なります。
午前 | 午後 | |
---|---|---|
試験時間 | 150分 | 150分 |
出題形式 | 多肢選択式(四肢択一) | 多肢選択式 |
出題数 解答数 | 出題数:80問 解答数:80問 | 出題数:11問 解答数:5問 |
基本情報技術者の午前試験について
基本情報技術者の午前試験の試験範囲は以下の通りです。
- テクノロジ系(午前80問中50問)
- マネジメント系(午前80問中10問)
- ストラテジ系(午前80問中20問)
基本情報技術者の午後試験について
基本情報技術者の午前試験の試験範囲は以下の通りです。
出題範囲引用:試験要綱・シラバスなど 試験要綱Ver4.4より(IPA:独立行政法人情報処理推進機構)
https://www.jitec.ipa.go.jp/1_13download/youkou_ver4_4.pdf
午後試験の出題分野は、午前試験と同様で、大きくわけてテクノロジ系・ストラテジ系・マネジメント系の3つに分類されます。
午後試験の最後問7~11のソフトウェア開発の問題、はプログラミング言語を選択して解答する問題です。
2020年の試験より、プログラミング言語として「Python(パイソン)」が追加されました。
その代わりに、これまでの試験で選択できた「COBOL(コボル)」の出題はなくなりました。
プログラミング言語として人気が上がってきたPythonが古い言語のCOBOLと入れ替わっています。
基本情報技術者試験のおすすめ勉強法
基本情報技術者試験(プログラミング以外)のおすすめ勉強法
基本情報技術者のおすすめ勉強法は、以下の参考書が人気です。
イラスト満載で、最後まで飽きずに読むことができます。
いろいろな参考書が出ていますが、キタミ式が一番わかりやすいと思います。
メリットは、一から始める初心者にとって敷居が低く、スムーズに学習できることです。
あえてデメリットを上げるとすれば、小さい文字が結構多いということでしょうか。
逆に言えば、1冊の情報量が多いとも言えます。
基本情報技術者試験(プログラミング選択問題)のおすすめ勉強法
基本情報技術者のプログラミング選択問題は、
C、Java、Python、アセンブラ言語、表計算ソフトの中から選ぶことができます。
2020年の試験からCOBOLの代わりにPythonが追加されています。
Pythonは、比較的需要が多いため、実務にも役立つのが特徴です。
また、言語の記述が読みやすく、簡略的なので、初心者の学習に向いているといえます。
Python初心者は、基礎から実践まで学べる、Python[完全]入門がおすすめです。
この本は、情報量が多いが、カラフルで、視覚的に重要なポイントがわかるのが特徴です。
最後に、試験対策の仕上げとして、こちらの参考書もおすすめです。
徹底攻略 基本情報技術者の午後対策 Python編 第2版 徹底攻略シリーズ
デメリットを上げるとすれば、答えの解説が長く難しいという点です。
Python[完全]入門の次の、2冊目としてとりかかればその点も解消されるでしょう。
基本情報技術者試験のまとめ
基本情報技術者試験のおすすめ勉強法の項目を参考に学習を進めましょう。
その仕上げとして、包括的にまとめられていて、解答・解説の記述がとても丁寧な、
以下の過去問題集で学習するのがおすすめです。
令和04年【上期】基本情報技術者 パーフェクトラーニング過去問題集 (情報処理技術者試験)
ぜひ、その手で合格をつかみ取ってください。